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カレンダー×妖怪「かまいたち」

こんにちは。

カレンダーのイメージを広げていきたいこのコーナー。
今回は斬新な切り口ということで…妖怪「かまいたち」とカレンダーの関係をご紹介します!

さて、妖怪「かまいたち」って何?という方のためにご説明しますと、漢字で書くと「鎌鼬」。
つむじ風にのって人の肌を斬りつけるという恐ろしい妖怪です。
出会ってしまうと鎌で切ったような傷ができますが、痛みや出血はないそうです。地方によっては血を吸われるというところも。

江戸時代に鳥山石燕が描いた妖怪図鑑「画図百鬼夜行」では、鎌のような爪をしたイタチとして描かれています。

え、それで、この妖怪とカレンダーにどんな関係があるの?って、そう思われますよね。

面白いことに、新潟、長野ではこの「かまいたち」は「暦」、つまり「カレンダー」を踏みつけると現れると言われているんです。

そして東北地方では、かまいたちによってできた傷は「古い暦」を黒焼きにして油と混ぜ、傷口につけると治るとされています。
他にも、燃やした「暦の灰」を粉にして白湯で飲むと治るというところも。

かまいたちを防ぐには、障子に古い暦を貼りつける、と言い伝えられている地域もあるそうです。


妖怪とカレンダーにこんな不思議なつながりがあるなんて、びっくりですよね。

ところが、どうしてかまいたちが暦を踏むと現れるのかはわかっていないんです…。
江戸時代の習慣に関係があるのでは?という説や、出てくる時期が決まっていたからでは?という説があるそうです。

私も仮説を立ててみようと調べてみました。

すると、暦が民間に広がっていった江戸時代には、大の月(※和暦では30日まである月)、小の月(※和暦では29日までの月)を示す「大小暦(だいしょうれき/だいしょうごよみ)」という暦がつくられました。

これは、絵や文で大小の月の並びを表現して描いた暦です。取り立てや支払いをする商店にとっては、月が何日あるのか知ることはとても重要でした。
干支や当時の人気役者などをモチーフに使ったりと色々な種類の暦が作られたそうです。

そしてこの頃、暦の売買をすることは、江戸幕府と陰陽道の土御門家によって厳しく取り締まられていたので、交換したり贈り物として配ったりするのが一般的でした。

この「陰陽道の土御門家(つちみかどけ)」といえば有名な陰陽師、安倍晴明(あべのせいめい)を輩出した系統です。

こうした陰陽師につながりのある暦だからこそ、妖怪を退けたり、薬として使えるという超自然的なパワーを持ったものとして、当時の人々に捉えられていたのかなと想像してみたり…。

ちなみに、愛知県ではかまいたちを「飯鋼(いづな)」と呼ぶところもあるそうです。陰陽師が使い魔として使う「管狐(くだぎつね)」という細い筒に入った使役される妖怪も「いづな」と呼ばれることもあるので、やっぱりこの辺りが怪しい気がします…(あくまで個人の見解ですが笑)。

何の変哲もなく壁にかかっているカレンダーに、こんな逸話があるなんて面白いと思いませんか?
妖怪の分野からみたカレンダーとのつながり。
なぜカレンダーなのか?の理由を、こんな風に推理してみても楽しめます。

またカレンダーに関する発見がありましたらご紹介しますね。

ではまた。

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