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カレンダー×金田一耕助「悪魔の降誕祭」

カレンダーと言われてぱっと思い浮かぶ、あなたの中のカレンダーのイメージは何ですか?

日めくり、卓上、日本風景の写真など。
いろいろありますが、紙製で、スマホのアプリなどの競合が増えた今、あなたにとってカレンダーとは。企業にとってのカレンダーとは。

そんなカレンダーのイメージを、「カレンダー×●●」と銘打って、改めて探していきたいと思います。

第一回のテーマは「カレンダー×金田一耕助『悪魔の降誕祭(こうたんさい)』」。
初回からいきなりおどろおどろしさ満載で申し訳ありません(笑)。

読書好きミステリ好きの私が「カレンダー」と聞いてイメージしたもの…それは横溝正史(よこみぞ せいし)作の小説「悪魔の降誕祭」です。

横溝正史と聞いて「?」な方も広い世の中にはいらっしゃると思いますので、簡単に作者の紹介をすると、江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)の編集などを務めた後に小説家になった人物です。

有名なのは「金田一耕助(きんだいち こうすけ)シリーズ」。少年少女向けの作品や時代物、翻訳など多岐にわたって手掛けていますが、映像化もされた「犬神家」「八つ墓村」といえば聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

お釜帽にぼさぼさの髪。擦り切れた袴。笑うと白い歯がにこっとこぼれて、愛嬌があり、どこかほっておけないような親しみやすい名探偵「金田一耕助」。

「悪魔の降誕祭」では、そんな彼の事務所で、訪問者が毒殺されていたことから事件がスタートします。
そしてここでキーになっているのが、殺人現場に掛けられていた「日めくりカレンダー」……。

え?ここで“カレンダー”? そう、そう思いますよね(引かないで)。

日めくりカレンダーは何日か破られた状態で、ちぎられた日めくりのページはどこを探しても出てきませんでした…つまり、犯人が持ち去ったのです。
示していた日にちは5日後。それは悪魔のように残忍な犯人からの次の「殺人予告」を示していました…。

横溝正史は日常にあるものを使ったぞっとする演出がものすごく上手いのです…。情景描写や風や空の色などの表現は見事の一言。日本人ならではの言葉で「いやーな」感じを抱かせてくる文章の素晴らしさ。

この機会に、戦前から戦後におけるミステリの神髄をぜひ一読ください!
ってなんの宣伝なんだか…。金田一耕助以外にも、たくさんの魅力的な探偵を描かれてますのでそこも要チェックです♪

弊社の日めくりが使われたんだといいなぁ…(弊社の歴史は創業97年☆戦前からやってます)とか妄想してすいません、はい。

さて、あなたのイメージする“カレンダー”ってどんなものですか?という質問の答えがすこーし…広がりましたでしょうか?
こうして小道具としてのカレンダーを探してみていくと意外に面白いんですよ。
またこんな視点から見たカレンダーたちをご紹介しますね! ではでは。

参考文献:横溝正史(2002)「悪魔の降誕祭『金田一耕助』シリーズ」 (角川文庫) KADOKAWA.

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