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扇子の小噺 ‐涼しい豆知識‐ vol.13
「川中島の戦い “戦う”団扇」

武士

こんばんは。
熱中症に気を付けようという言葉を色々なところで見かけますね…本当に暑いです…。

今回は少し目線を変えて、歴史上の“アツい”戦いから、団扇(うちわ)の新しい一面をご紹介したいと思います。

皆さんは、上杉謙信(うえすぎ けんしん)、武田信玄(たけだ しんげん)という武将をご存知ですか?
二人の武将は何の因果か、敵対して幾度も戦うことになります。

その中で敵ながら友情ともいえる関係を築き、「敵に塩を送る」という有名なエピソードが生まれたり、武田信玄の絶命の際にはお互いをライバルとして称えるような言葉を残しています。

その戦いの中でも、特に第四回「川中島の戦い」では、団扇にまつわる興味深い場面が伝えられています。

五回起きたと言われる北信濃の支配権をめぐって争われた「川中島の戦い」の中で、最も白熱し、多くの死傷者を出したこの戦い。
その中に、ただ一人で馬に乗り、敵地に乗り込んだ白い手ぬぐいを頭に巻いた武者(上杉謙信と言われている)の刀を、武田信玄がとっさに「軍配(ぐんばい)」で受けたというエピソードがあります。

川中島の戦い

当時の軍配は、鉄板などで硬く作ったものに漆を塗って家紋などを入れ、軍の指導者が手にしていました。
それにしても、斬りつけてきた刀を受けるなんてすごい瞬発力ですね。

一人だけで乗り込むという謙信の勇敢さも含めて、二人の武将の一騎打ちには胸が熱くなります。

武田信玄が手にしていた軍配は、素材は違いますが、現代でいうとお相撲の行司さんが手にしているのに近いもの。一説では団扇の起源とも言われていますが、今でも軍配は「力比べを見届ける道具」として残っています。

その意味合いから、昔の武将の戦いが力士の一対一の大勝負に引き継がれていると考えると、不思議な気持ちになりますね。

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