ブログ

扇子の小噺 ‐涼しい豆知識‐ vol.7
「将棋 “闘志”の扇子」

将棋

こんばんは。
今回の涼しい豆知識では、扇子を“闘志”の観点から見てみたいと思います。テーマはずばり「将棋」です。

勝負に挑む棋士の方々って本当にかっこいいですよね! TVなどの中継で伝えられる決戦には、手に汗を握るものがあります。
最近では羽生善治九段が、通算勝数1434勝を達成しました。この記録で故大山康晴十五世名人の持つ記録を更新し、最多勝数で歴代単独1位に。なんと約27年ぶりの更新だったそう。

そんな風に活躍を続ける方々の片手には“とあるもの”がよく見られます。
そう! 扇子です。

棋士が扇子を持つ理由の一つとしては、王様をとるゲームの将棋だけに、大将が軍を指揮する「軍配」のなごりと言われています。
その他に、涼むのはもちろんですが、リズムをとって考えをまとめたり、有利、不利な時に相手に口元から悟られないように扇子を使っているそうです。

将棋

頼まれて書をかくことを「揮毫(きごう)」すると言いますが、有名な棋士が自身を表す言葉、座右の銘として大切にしている言葉を揮毫した扇子は将棋を象徴するもののひとつです。

藤井聡太七段が、四段の時に発売された「大志」の扇子が、人気のため売り切れ続出になったことを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
前述の羽生善治九段は「玲瓏(れいろう)」という「美しく澄みきっている様子」を意味する言葉が揮毫された扇子が有名です。もともとは「八面玲瓏(はちめんれいろう)」という「どちらから見ても美しいこと、心にわだかまりの無いこと」を意味する四字熟語からとられたそう。

美しい字で心の在り方をしるした扇子。昔から繰り広げられる戦いの場にふさわしい持ち物のような気がします。

他にも数々の素晴らしい言葉が揮毫された扇子がありますので、興味を持たれた方はぜひ調べてみてくださいね。

 

参考文献:『新明解国語辞典(第五版)』(2000)三省堂

関連記事

ページ上部へ戻る